理科の教科書で必ず目にしていた元素周期表。
みんな見たことありますよね??
なんと、この「元素周期表」を、モーショングラフィックスに当てはめ、「モーション周期表」を作ってしまったという、とんでもないサイトがあるんです。
こんなことを考えつくなんて!初めて見たときには「ほーっ」と声をあげてしまってました。
もはやアートと呼べるレベルの出来の秀逸さ。
しかも、この「モーション周期表」をAfter Effectsプロジェクトファイルでダウンロードできるのです。
動画のアイデア帳として活用するだけでなく、AEを使った動画制作の勉強にもなります。
AE使いはもちろん、動画に関わらない人でも一見の価値アリです。
「モーション周期表」とは?
「モーショングラフィックスにおける基本要素を抽出し、元素記号表のようにルールをもとに並べたものである」
とサイトの説明にあるように、理科で習った元素周期表のように整然と整理され、表にしたものをこのサイトでは「モーション周期表」と呼んでいます。
モーショングラフィックスとは、文字や図形などに動きをつけた映像で、昨今、サービス紹介やアプリなどを始め、企業ロゴやTVのテロップにも使用されており、色々なところで目にするようになりました。
このモーショングラフィックスを制作する際には、いろいろなアニメーション(ここではサイトに合わせモーションと呼びます)を組み合わせて制作していきます。
モーション要素の理解がとても重要であり、その要素を理解すれば、難しいモーショングラフィックスを作ることも可能であると言っています。
モーショングラフィックスを理解し、作りたい人のために、このモーション周期表を作ったんだそうです。
「モーション周期表」の使い方
「モーション周期表」のモーション部分をクリックするとその表現を解説しているページに飛びます。
例として「Vegas」を見て見ましょう。
解説箇所として、
そのモーションの特徴や、どういう時に使うのか。
・作成法
どう作るのかの解説、AEでどのエフェクトを使うのか?注意点など。
・応用
モーション周期表の他のモーションとの組み合わせ例。
・作例
こんなのが作れますの例。
・類似店&関連
似たようなモーションや関連したモーションの表示。
モーションについての解説を覗くだけでも、映像制作時における表現の幅が広がることは間違いありません。
それぞれ名前も一覧となっており、映像関連の専門用語の解説時点という役割としても成り立っています。
また、一覧の全てのモーションがGIF形式になっているので、都度、再生ボタンをクリックする必要がなく、一見で把握しやすい構造となっています。
動画のアイデア帳として使う
「モーション周期表」を眺めるだけでも、充分に動画のアイデア帳としての役割を果たしてますが、topページ左上のメニューから「Work List」に注目してみましょう!
この「Work List」を見ることで、アイデア満載なたくさんの作例を見ることができます。
ただ、この作例からはモーションの解説にはいけないので、単純にアイデアをもらうためという役割です。
映像作成に行き詰まった時に、休憩がてら見てみると、アイデア出しにとても役に立つかもしれません。
After Effectsプロジェクトファイルから学ぶ
topページ左上のメニューに「Download」という項目があります。
このリンクから、モーション周期表のAfter Effectsプロジェクトファイルのダウンロードすることができます。
※プロジェクトのバージョンはCS6
ダウンロードしたプロジェクトファイルを実際にAEで開いてみましょう。
プロジェクトを開くとご覧の通り、モーション毎にコンポジションで作成されていることがわかります。
各モーションのコンポジションを詳しく見ることで、実際にそのモーションがどう作成されているのかを見ることができます。
レイヤーの構成がどうなっているのか?どんなエフェクトが使われて、どんな設定になっているのか?また、どのようにキーフレームをつけているのか?
細かいことが全て分かるって、学ぶ方からしたらとてもありがたいんです。
「モーション周期表」は、全部で73種類のモーションで構成されてますので、全て理解すれば、大幅なレベルアップが見込めます。
算数でいう九九のようなものでしょうか?
まとめ
AEのプロジェクトファイルまで公開してくれているこの「モーション周期表」サイト。
AEは少し理解してきたけど、今後はどうレベルアップしていけばいいんだろう?と考えている方のレベルアップには最適なサイトです。
モーションを応用・複合していくことで、表現の幅を広げること。
AEのレベルアップの為には、モーション単体では使い道がない表現でも、しっかり時間を使って理解し、自分の技術として習得しておく事がとても重要です。
ある時に、一つ一つ習得したモーションがうまく繋がって、いろんな表現が一気にできるようになる時がきますので、しっかりと学んでいきましょう。